2014年02月05日
川俣晶の縁側歴史と文化下高井戸周辺史雑記 total 4054 count

続・馬事公苑の池は本当に天然なのか?

Written By: 川俣 晶連絡先

Subject: 馬事公苑の池は本当に天然なのか?

Keyword: 【▲→川俣晶の縁側→歴史と文化→下高井戸周辺史雑記】

URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20110811101215

名前: 多気山

本文:

品川用水には、元禄2年に埋め立てられた用賀村への分水口がありました。その後も、ここからの漏水が、天神池に流れ込んでいたそうです。「今昔マップ」でその流路を推定したところ、馬事公苑の池は流路の途中に位置するのです。みごとに池と流れが合致したのは、感動ものです。推定の根拠は、『世田谷の河川と用水』世田谷区教育委員会 1977年刊 を参考にしました。52頁の「第24図」には、はっきりと池にそそぐ流路が描かれています。自然河川は谷筋を流れますが、品川用水のように、自然河川を利用しない用水は、尾根伝いに、築堤して造られています。用賀の高台にあたる馬事公苑一帯より水位が高かったのでしょう。

 多気山さん、たぶん当たりです。

 自転車漕いで世田谷中央図書館まで行って『世田谷の河川と用水』を見てきました。

 天神溜池と思われる池の上流部が描いてありますね。

 地形的に谷の上端が馬事公苑の池に当たるので、そこまで水路が延びていた推定は妥当でしょう。しかも、そこまで達すればあと僅かで品川用水です。

下高井戸周辺史雑記